遊離脂肪酸って?

遊離脂肪酸とは、脂肪細胞にある中性脂肪が

分解して血液中に放出されたものです。

中性脂肪は分解されると脂肪酸になり、

血液の中にまざって、からだの中を循環します。

そして、筋肉などの組織でエネルギーとして使われ

るときは、この遊離脂肪酸のかたちになります。


* 検査の測定値

遊離脂肪酸は、もともと身体の中にごくわずか

しか存在しない脂質なので、食事や健康状態、

運動の状態などといった ほんのちょっとした

環境の変動によって検査の測定値が変わってしまいます。

効率よく脂肪を燃焼させる

遊離脂肪酸は、運動をしているときに血液中の糖などが

少なくなると、脂肪細胞にたくわえられていた中性脂肪

分解されて、エネルギー源になります。

グリセリンと脂肪酸に分解されるんですね。

しかし、ただ何となく運動していただけでは、

効率よく脂肪を燃焼させることはむずかしいでしょう。

では、どうしたら効率よく脂肪を燃やせるのでしょうか。

同じ運動をするのでも、ちょっとしたことに意識を

向けると、その効果がグンと違ってきます。

それには、有酸素運動を15分以上続けることと、

心拍数が130~140くらいあるというような状況に

なることです。そうすると、中性脂肪はどんどん分解

されるようになり、脂肪細胞も小さくなっていきます。

効率よく中性脂肪が遊離脂肪酸に分解される方法

遊離脂肪酸が使われるのは、運動開始後10分を超える

ぐらいとされていますが、もっと効率よく中性脂肪が

遊離脂肪酸に分解される方法はないのでしょうか?

せっかく運動するなら、できるだけ早く遊離脂肪酸を

出して体脂肪をどんどん燃やしてしまいたいですよね。

例えば、カフェイン。コーヒーなどカフェインを含む

飲み物を飲むとカフェインの

働きで交感神経が優位になり、

血中遊離脂肪酸が増えます。

飲んだ1時間後ぐらいから5時間ほど、体脂肪が燃えやすい

状態が続くそうなので、そこですかさず有酸素運動などを

行えば、しっかりエネルギー消費ができて痩せやすくなる

わけですね。運動する時間が取れない人も、通勤で歩いたり、

駅の階段の上り下り、また電車の中で立っていたりするだけ

でも十分でしょう。

体脂肪燃焼のメカニズム

体脂肪燃焼のメカニズムって、どうなっているんでしょう?

運動をし始めて最初に使われるのが筋肉の中に蓄えられて

いるグリコーゲン。その次は、肝臓からのグルコース生産

によって血液中のブドウ糖がかりだされ、そしていよいよ

脂肪組織から分解された遊離脂肪酸が利用されます。 

つまり、 グリコーゲン ⇒ ブドウ糖 ⇒ 遊離脂肪酸 

という流れになります。

この遊離脂肪酸が使われるのは、運動開始後10分を超える

ぐらいからです。そこで、脂肪をうまく燃焼させるためには、

あまり強くない運動を長くする必要があるとされているのです。

グリコーゲン⇒ブドウ糖⇒遊離脂肪酸という、この流れを意識

しながら運動すれば、「そろそろブドウ糖タイムかな・・・」とか、

「いよいよ遊離脂肪酸の出番だ!」などと実感がわいて、

やや長めの運動も楽しくできるようになるのではないでしょうか。

遊離脂肪酸の出番をたっぷり増やしてあげたいですね。

運動前後の遊離脂肪酸

体内の脂肪酸が エネルギーとして使われるとき

遊離脂肪酸の形になります。 長時間にわたって

体力を使う運動を行った前と後の遊離脂肪酸を

比較すると、運動前に比べて運動の直後は著しく

上昇していることがわかります。この上昇の仕方が

激しいほど、遊離脂肪酸がエネルギー源として

たくさん利用されたことをあらわしています。

遊離脂肪酸が使われるのは、運動を開始してから

10分後くらいからなので、じょうずに脂肪を燃焼

させるには、あまり強くない運動を長い時間かけて

行ったほうが効果的といわれているのです。

とはいっても、仕事や勉強が忙しく、運動時間を

長くとれない人がほとんどでしょう。

そんなときは、日常生活の中でキビキビとよく動く

ようにするなど、ちょっとした意識の持ち方で

遊離脂肪酸の使われ方も大きく変わってきます。